スロスのシンプルダイアリー

シアトルからアメリカ生活なんでも雑記ブログです。  

不法侵入者がうちに洋服を置いていったお話

これはひょんなことから、犯罪者と間接的にかかわってしまったお話です。

 

我が家には家の前にリトル・フリー・ライブラリーという物があります。

 

リトル・フリー・ライブラリーというのは、個人やグループが敷地内に設置するもので、中に本を入れてあります。 通りがかった人が自由に本を借りることが出来て、自分が持っている不要な本を置いていくこともできます。 本を貸す人と借りる人の良心と信用によって成り立っているミニ図書館、という風に理解していただけたらいいかと思います。

 

littlefreelibrary.org

 

↑ 上のウェブサイトは英語で書かれていますが、ホームページのマップの所を見ると、日本にもいくつかリトル・フリー・ライブラリーを運営している場所を見つけられます。 

 

私の家のライブラリーはお手製の小さい家の形をしたもので、いつも数冊は本が入っています。 ほとんどの本は誰かが入れて行ってくれたもので、かなり頻繁に入れ替わっているので、私もほぼ毎日中をのぞくようにしています。

 

それが先日のぞいてみたら、本ではなくて洋服がギューギュー詰まっていました! 

 

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ひどい事をする人がいるもんだなあと引っ張り出してみたら、なんと男物のフッド付きのセーターと妙な形をしたズボンでした。 しかもズボンは土がついて汚れていました。

 

写真を撮って誰かに見せようと思って広げてみたら、ただ汚いだけでどこも傷んでいる様子はありませんでした。 誰の物だか知らないけど、こんな風に押し込んでいるということは、落として気が付かなかったわけでもなさそうだし、ましてやズボンを落とすなんてことはありえないから、いたずらかなあと思いました。 それで家の中に持ち込んだのです。

 

なんでそんなものをすぐに捨てないの!?と思われるでしょう。 それがアメリカでホームレスの人達を手伝った経験があるせいか、傷んでいない洋服をそのまま捨てるなんてもったいない、洗って寄付しよう!と思ってしまったんですねえ。 男物の服は常に必要とされていますから。 

 

そしてその服を洗濯機に放り込んだ後すぐに、Facebookで参加している私が住む地域のコミュニティーページに、こんな汚い服がリトル・フリー・ライブラリーに押し込まれてたよ!と書いたんです。

 

ただこの時は、失礼な奴もいるものだ!と同感してくれる人がいればいいなあくらいの気持ちでした。 早速何人かが反応してくれました。 それにコメントしてくれる人もいて、はじめは冗談のコメントばかりで面白かったんです。

 

はじめの頃のコメントは以下の通り。

 

A:  Wash and fold them and put them back.  See if someone comes to get them.

(洗ってたたんで戻して置けば? 誰かがとりにくるでしょう。)

 

私: Yeah.  They are in the laundry.  Come back in two hours.

(うん、いま洗濯中。 2時間後に戻ってきて。)

 

B:  Maybe they were illiterate and thought it was a dry cleaning drop box?

(もしかしたら字が読めない人がドライクリーニングのドロップボックスだと思ったんじゃないの?)

 

C:  Maybe people like reading the labels?  Reading is reading, not all words are on books lol.

(ラベルを読むのが好きな人たちもいるでしょう? 読むことに変わりはないから、言葉が書いてあれば本じゃなくてもいいじゃない。笑)

 

D:  What if someone puts a shampoo bottle in there?  I would read it lol.

(誰かがシャンプーのボトルを入れて行ったらどうする? 僕だったらラベルを読むなあ。笑)

 

私: I want one for color treated hair.

(染めている髪用のシャンプーにして欲しい。)

 

E: This is a greate conversation, so much better than to rant and be mean...  oh btw light on the starch please!

(このスレッドはグレート! 文句言ったり意地悪なコメントしたりするよりもよっぽどいい。 ところで洗濯糊は軽めにお願いね!)

 

ここまでは軽いやり取りで楽しかったのですが… この後同じコミュニティの他のスレッドを見た人が、Мさんのコメント見た?と書いたのです。 一体なんだろう?と思って聞いてみたら、なんと私が洗濯中の黒い服とよく似た服を着た男が、うちから割と近いところで誰かの家の庭に侵入していたというんです! 

 

早速そのМさんのスレッドを見てみたら、彼の家のセキュリティカメラにしっかり男が映っていて、しかもおんなじズボンをはいていたんです! 

 

そのズボンは腿から膝下くらいまでが広がっていて、そこから下がつぼまっているデザインでした。 私は忍者みたいだと思ったんだけど、MCハマーのパンツとか、ハーレムパンツとか呼んでいる人もいました。 アラジンのズボンを想像すればわかるかな?

 

しかもその男は何軒の家にも不法侵入を企てたようで、まだ捕まっていないというんです。 服が違えば目撃者にもわからないと思って着替えたのか、それとも裸で逃走中かわからないけど、とにかくそんな奴の洋服なんかほんの少しの間だって持っていたくないですよ!

 

その後他の人から、彼女の家にはその男の物らしき片方の靴が置いてあったけど、もしかして私の所にもう片方はあった?という質問もありました。 靴はなかったけど、靴も脱いで行くとは、裸足で逃げているのでしょうか?

 

とにかく気持ちが悪くなったので、警察に電話をすることにしました。 

 

私が説明したのは次の通り。

 

  • リトル・フリー・ライブラリーに洋服が入っていた。
  • Facebookに写真を載せたら、不法侵入者のことを知った。
  • ビデオに映っていた男は同じ服を着ていた。(あんな変なズボンはそうそうはいている人はいません)
  • 事件のことを知らなかったから、寄付するつもりで洗ってしまった。

 

警察の女性はちゃんと話を聞いてくれて、洋服はどうしたらいいですか?と聞いたら、警察官と会って話したかったら家に来てくれるというのでお願いしました。 そして約10分後にフレンドリーな警察官が来てくれて、同じことを説明しました。 残念ながら洋服をライブラリーに入れているところを目撃したわけではなかったので、事件との関係では何もできないとのことでした。 でも気持ち悪いからこの服を何とかしてくださいと言ったら、快く持って行ってくれました。 

 

その後一日経ってその男が捕まったというニュースは聞いていません。 この手の犯罪は警察も現行犯を捕まえる以外は、積極的に動かないのかもしれません。 みんな気を付けて!と言うくらい。 それにしても殺人事件の犯人とかじゃなくてよかったです。

 

今回のことで改めて学んだこと。

 

  • 不審な物を見つけたらすぐに通報する。
  • 近所の人とのコミュニケーションは大切。(特に犯罪や災害の場合)
  • (今回は思わぬ方向に行ってしまったけど)SNSの投稿は、否定的なことや意地悪なコメントよりも冗談の方が楽しい。
  • SPD(シアトル警察)にも親切なおまわりさんはいる。(SPDは評判悪いから)
  • ドラッグは社会の敵(ビデオに映っていた男はドラッグ常習者に見られる行動があったらしい)

 

 不法侵入のことも、犯人の物らしきものがみつかったことも、黙っていたら周りの人にはわからないことです。 それで悪い奴が近所をうろつきまわっているかもしれないのに、教えてあげないのはいけないですよね。 

 

良くないことを見聞きしたら、黙っていてはいけないですよ。 いじめも、セクハラも、不法侵入も!