スロスのシンプルダイアリー

シアトルからアメリカ生活なんでも雑記ブログです。

悲しすぎる!  死んだ子供を運び続ける母さんシャチ

 

ピュージェット湾のオルカ

 

シアトルの近くの北の海、セイリッシュ・シー(Salish Sea)には、オルカ(シャチ)が生息しています。  この辺りのオルカはサザン・レジデント・コミュニティというグループに属しています。  シアトルから北へ、カナダのバンクーバー・アイランド辺りまでの海域です。  

 

ネイティブ・アメリカンアメリカのインディアンとも呼ばれる人たち)のこの辺りの部族のアートを見ると、トーテムポールにも、絵画やお面にもオルカをモチーフにしたものが沢山あります。  オルカはノースウェストの海の王様で、昔は沢山生息してたのに、The Center for Whale Researchのデータによると、2017年現在、77頭しか残っていないそうです。  今年になってからまた死んだオルカがいるので、最新の数字では75頭となっています。

 

ターレクア(J35)と死んだ赤ちゃんオルカ

 

オルカの生態を観察している調査員のレポートによると、お母さんオルカのターレクア(Tahlequah、またの名をJ35)が7月24日に赤ちゃんを産みました。  でも残念ながらその赤ちゃんオルカは数分後に死んでしまいました。  

 

ターレクアはその赤ちゃんが死んですぐにその死体を運び始め、それからずっと運び続けているのです。  オルカや他のクジラの仲間の動物は、子供が死ぬと母親が死体を運ぶ習性があるそうです。  でも普通長くても数日から一週間くらいなのに、今日(8月8日)調査員がまだターレクアが赤ちゃんを運んでいる姿を目撃しました。  もう16日目です。

 

ukdaynews.biz

 

↑ こちらは英語のニュースですが、そのオルカの写真が載っています。

 

子供を失った母親が悲しみにくれるのは、人間も動物も同じなんですね。  それにしても、もう16日も死んだ赤ちゃんを連れて海を泳いでいるなんて、可哀想過ぎます。  オルカの調査をしている人たちは、ターレクアの精神状態がただ子供が死んで悲しがっている親オルカのものよりも、もっと深刻で異常であると言っています。  赤ちゃんオルカが生まれてすぐのことなので、本来ならば母親は栄養を取り戻すために自分も沢山食べて体を回復させなければいけないのに、必要な食べ物を十分にとっていない様子で、ターレクア自身も弱ってしまって、死んでしまうのではないかと心配してしています。  

 

ノースウェストのオルカは絶滅寸前

 

サザン・レジデントのオルカたちの主な食料はこの地域にいるキングサーモン(King salmon またはChinook salmonとも呼ばれています)ですが、そのサーモンの数が激減していることが、オルカたちの食糧難となって、オルカの数が減っていると言われています。  

 

もちろん海の汚染や船の交通量の増加に伴う騒音などのストレスも原因となっています。  

 

何年か前に、私が住んでいる所の近くの、シアトルの南の海にも小さいオルカが紛れ込んできたことがありました。  フェリーの行き来があるので、船のエンジンに巻き込まれないように、いつもフェリーのそばに小さいボートが付いて回って、オルカがそばにいかないように監視していました。  残念ながらその時にはフェリーに乗っていたけど、実物のオルカは見ることができませんでしたが、家から見えるすぐ近くの海を泳いでいるんだなあと思うと、すごく親しみを感じたものでした。  

 

あんなに大きくて立派で、ノースウェストの海の象徴のような動物が、これから先、いなくなってしまうのかと思うととても残念ですが、色々手を尽くしているにもかかわらず、絶滅を食い止めるのは難しいようです。

 

ターレクアには他にも子供がいますが、せめてその子供は生き延びて、ターレクアもそろそろ赤ちゃんとお別れして、自分の体を大事にしてもらいたいです。  

 

とても悲しいニュースでした。

  

 

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